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目次    前章: 6 方針    次章: 8 登録機関

 

7 国際DOI財団

 

この章ではDOI®システムを管理する組織について説明します。

© 国際DOI財団  •   最終更新日: 2016年11月2日

 

7.1 ステータス
7.2 役割
      7.2.1 要約
      7.2.2 ISO 26324登録認定機関としての役割
7.3 他の組織との関係
7.4 会員情報
      7.4.1 会員の義務
      7.4.2 会員の種類
      7.4.3 会員組織の下部組織
      7.4.4 会費
7.5 ガバナンス
      7.5.1 理事会
      7.5.2 理事会員
      7.5.3 理事会会議
7.6 会員の参加
      7.6.1 会員代表に関する詳細
      7.6.2 報道機関とニュース
      7.6.3 IDF会員戦略会議
      7.6.4 試用プレフィックス
      7.6.5 マーケティングとブランディング資料

 

7.1 ステータス

国際DOI財団(IDF)は米国デラウェア州の一般会社法に基づいて組織され存在する非株式会員制法人で、1997年10月10日に登録され、登録番号は2807134 8100です。財団は財団の会員によって選出された理事会によって統制されています。同法人は「非営利団体」です。つまり、1986年の内国歳入法の第501 (c) (6)節(以下参照)で米国連邦所得税が免除された法人による実行が許可されていない活動を行うことは禁じられています。

IDFによって負担される経費は、独立採算ビジネスモデルによるシステムの運営から回収されます。DOIシステムの実装は価値を付加しますが、永続性に寄与するデータ管理、基盤提供、および統治にあたってある程度の資源経費が必然的に発生します。永続性とは技術ではなく組織の1機能です。

世界中でIDFを代理する経営代理人がIDFと契約を結んでおり、方針の実施やIDFの業務全般にわたる管理について責任を担っています。技術的業務、法務、財務といった機能は外部に委託されています。

 

7.2 役割

 

7.2.1 要約

IDFはDOIシステムの登録認定機関であり、保守機関であり、DOIシステムを統治する中心機関です。また、DOI登録機関にとって共通の管理・調整機関です。外部の規格化手順を通過するDOIシステムの側面や内部の方針・手順に沿って処理されるDOIシステムの側面も管理します。登録認定機関としての責務には次のものがあります。

 

7.2.2 ISO 26324登録認定機関としての役割

国際DOI財団はISOとIDFの間で結ばれた協定によって統治されるISO 26324登録認定機関です。ISO 26324は「DOIシステムは付属書Cに記載された仕様に従って本国際規格のISO登録認定機関(これ以降ISO 26324登録認定機関と称す)によって運営される」という条件を定めています。ISO 26324の付属書CにはDOIシステムの運営に関して次のような記述が見られます。

総則

DOIシステムは下記仕様に従ってISO 26324登録認定機関によって運営されるものとします。

ISO 26324登録認定機関

ISO 26324登録認定機関は下記サービスを提供するものとします。

  1. 本国際規格の仕様に従ってDOIシステムを促進、調整、監督する。
  2. 本国際規格の仕様に従って解決、メタデータ、登録機能のための技術と基盤を提供し、選択された技術における変更が以前のDOI応用に整合するよう徹底する。
  3. 登録者へ一意なDOIプレフィックスを割り当て、割り当てられたDOIプレフィックスの正確な登録簿を保守する。
  4. 登録済みDOI名の単一論理ディレクトリ(DOIディレクトリ)の保守を通じてDOI名と関連DOI解決記録の保守を徹底する。
  5. 適切なデータディクショナリの保守を通じて、または適切なデータディクショナリの合意済みの運用を通じて、DOIメタデータの登録とマッピングを可能にする。
  6. DOI名の永続性やDOIユーザーのネットワークの中で相互運用性を支援するルール等、DOI登録手続きを管理する方針・手順を実施する。
  7. 本国際規格に従って実装の詳細を規定する登録者向けユーザーマニュアルの提供等、DOIシステムのユーザー向け文書を作成、保守、提供する。
  8. 関連技術の開発動向を検討し、適切な構文文字の符号化、解決ソフトウェアの実装等について最新情報を保守する。
  9. 例えば2名の異なる登録者によるDOI名の割り当てにより、同一の指示対象に複数のDOI名が割り当てられる場合は、その指示対象について統一的記録を提供する。

登録条件

ISO 26324登録認定機関は登録者による下記条件の順守を徹底しなければなりません。

  1. 登録者コードの中で割り当てられるDOIサフィックスは一意なものとし、各DOI名がDOIシステムの中で一意となるよう徹底する。
  2. 指示対象に割り当てられるDOI名は、各指示対象につきただ1つとする。何らかの事情で同一の指示対象に複数のDOI名が割り当てられる場合は、その指示対象について統一的記録を提供する。
  3. 割り当てられる各DOI名は、ISO 26324登録認定機関が定める仕様とその内部管理のために策定されるルールに従って、必要なメタデータ宣言(付属書B参照)と併せて、DOI解決システムに登録する。

ISO 26324登録認定機関の技術的責務

ISO 26324登録認定機関はユーザーマニュアル(このウェブサイトとハンドブック)を通じて下記技術的サービスを提供しなければなりません。

  1. 承認済みプロキシサーバー(ウェブブラウザでDOI名を解決するhttps://doi.org/やhttps://0-dx.doi.org.library.touro.edu/等)のリストを保守する。
  2. 適切な文字符号化について最新情報を提供する。
  3. 解決技術について最新情報を提供する。
  4. 他のスキーマで使われている表現のリストを保守する。
  5. 一般的なエンコーディングについて情報を提供する。
  6. DOIシステムを利用するサービスについて、必要に応じ、オブジェクトへのDOI名割り当てに関するより制約の大きいルールを規定する。かかるルールが規定される場合、かかるルールは全体的なDOIシステム仕様に整合しなければならない。かかるルールは本国際規格の一部を形成しない。
  7. 識別の永続性を支援するためのルールを公表する(例えば記録保守に関する要件、デフォルト解決サービス)。
  8. 各DOI名のメタデータ要素を指定するDOIカーネルメタデータ宣言を公表する。
  9. DOIシステムのサービスを支援するため出力メタデータを提供する。
  10. 入力/サービスメタデータ宣言の形式とスキーマの仕様を確立する。
  11. 選択された複数の既存制度にわたって相互運用性を促進するため、DOIメタデータ仕様で使われるデータ要素と許容値を格納するデータディクショナリを提供する。
  12. DOIメタデータ仕様で使われるデータ要素と許容値(各要素の値として使用できる項目)を格納するデータディクショナリを提供する
  13. ISO 26324登録認定機関によって該当すると判断される他制度(ISO領域コード、ISO通貨コード、ISO言語コード等)のデータディクショナリマッピングを提供する。
  14. 各カーネル要素につき許容値一式を指定する。
  15. DOIカーネルメタデータ宣言のXMLスキーマを指定する。
  16. 必要に応じ他のメタデータ要素・子要素一式を登録する。
  17. ひとたび登録されたDOI名の重複を防ぐ。
 

7.3 他の組織との関係

IDFの重要な役割のひとつは、DOIシステムの実装にあたって戦略上重要とされる組織を代表することです。これらの組織には次のものがあります。

IDFはまた、いくつかの組織と公式・非公式の提携、連絡を保っています。IDFの重要な仕事は、関連分野における規格策定状況を把握し、それがDOIシステムの運営にどのような意味合いを持つかを理解し、担当組織/プロジェクトと実務関係を築くことによって相互利益に向けて協力を促し、複数の開発活動が互いに無関心な状態で同時に進められるのを防ぐことです。

IDFはISO/IEC MPEG21権利データディクショナリの正式登録認定機関でもあります。この規格はDOIを使用するための必要条件ではありません。詳細については contact@doi.orgまでお問い合わせ下さい。

 

7.4 会員情報

財団の活動は適法の設立趣意書と正式な付属定款に沿って財団の会員によって管理されています。デジタルネットワーク出版業やコンテンツ配布、権利管理、関連実現技術に関心を寄せる組織はすべて会員になれます。 現時点における会員の一覧はここから入手できます。

 

7.4.1 会員の義務

会員は、国際的に採用されたデジタルオブジェクト識別規格としてのDOIシステムの地位を確保するというIDFの目標を支持し、IDFの活動に参加することに同意します。IDFの会員となり、当サイトのパスワードで規制された部分にアクセスすることにより、会員は、随時更新される可能性のあるIDFの付属定款、協定、方針を順守することに同意したことになります。会員は、当サイトのパスワードで規制された部分へのアクセスを国際DOI財団の会員に制限することに同意します。

 

7.4.2 会員の種類

会員権には一般、登録機関、創立、および提携の4種類があります。一般会員と登録機関会員と創立会員には自身の会員区分の中で年次IDF選挙に投票する資格があります。提携会員に投票権はありません。尚、DOI登録機関の顧客となりDOI名を割り当てるにあたってIDFの会員になる必要はありません。

 

7.4.3 会員組織の下部組織

会員としての参加資格は、下記のように会員の下部組織へ適用されます。

 

7.4.4 会費

会費は加入日から1年ごとに支払い期限に達します。米国内の会員は米ドルで会費が請求され、米国外の会員は1.86:1の固定レートで換算した英国ポンド£で会費が請求されます。

現在の年会費は次の通りです。

創立会員と一般会員で、また会費を減額された会員に関して、会員の権利や利益に違いはありません。減額の適用には基準があります。具体的には次のものがあります。

一般会員が後に登録機関として任命される場合は、その会員区分は一般から登録機関に変更され、以前の一般会員としての会費のうち期限に達していない部分は、登録機関会員の会費に充てられます。

通常、会費にかかる費用は加入組織の事業経費として控除されることが見込まれます。ただし、税金控除に関する細かい疑問は加入する組織の税務顧問が担当する問題であり、非営利団体としてのIDFの地位によって控除が決まるわけではありません。

 

7.5 ガバナンス

 

7.5.1 理事会

国際DOI財団は選出された理事会を通して会員によって管理運営されています。理事会役員は、理事会からそれぞれ選出された議長、副議長、会計係を含みます。理事会員はIDFに対する働きの報酬を受けていません。理事会は、IDFの管理と財団によって策定された方針の実施について責任を負う経営代理人を任命します。理事会は、方針の策定や規格の維持管理等、DOIシステム管理のあらゆる側面について責任を担います。

執行委員会は理事会の小委員会で、理事会によって選出され、3名以上の理事で構成され、IDF理事会の議長が委員長を務めます。執行委員会は理事会会議の合間に会合し、理事会全体での会議を必要としない問題や緊急協議の必要がある問題に取り組みます。実際には、執行委員会は議長、副議長、会計係で通常構成されます。執行委員会には必ず登録機関の代表と非登録機関の代表が含まれます。

 

7.5.2 理事会員

  1. 全ての創立会員は自動的に理事会員になります。
  2. 全ての登録機関は、登録機関会員として1年が経過した後に自動的に理事会員になります。
  3. 一般会員は理事会の1議席に代表を立てることができます。任期は3年で、財団の既存一般会員から推薦されます。複数名が推薦された場合の選挙の手続きは付属定款に規定されています。
  4. 提携会員は理事会に代表を立てることができません。

理事会は理事会議席の配分や数を時々見直します。理事会は個人単位ではなく会員組織単位で構成されますが、それぞれの組織から個人の代表を指名する必要があります。指名された人物は理事会会議や投票に関わる問題で当該組織を代表することになります。理事会の議長の合意を事前に得るなら、理事会会議で当該組織から別の人物を代理に立てることができます。その人物が会員組織を去る場合や代表者の役割を降りる場合は、当該組織が後任を指名します。

 

7.5.3 理事会会議

IDF理事会は定期的に会合します。会員が理事会によって検討されるべきと考える問題は、まず初めに経営代理人か代表理事会員に知らせなければなりません。指定された非公開幹部会議を除き、理事会会議は全会員に公開され、会員は投票しないオブザーバーとして出席し参加できます。

 

7.6 会員の参加

 

7.6.1 会員代表に関する詳細

それぞれの会員組織は、IDF関係(投票権等)について責任を担うIDF代表者を1名指名しなくてはなりません。会員は変更がある場合にIDFに変更を知らせるよう徹底しなければなりません。代表者のほかに、会員組織からIDFの活動に参加する者を追加することもできます。

 

7.6.2 報道機関とニュース

会員には、自身のプレスリリースやニュース発表の回覧先にIDFを加え、間近に迫った関連イベントや活動をIDFに知らせることが求められます。会員のDOI活動に関するニュースは、元の発表へ至るリンクと併せてDOIニュースページに掲載される可能性があります。

 

7.6.3 IDF会員戦略会議

IDF会員戦略会議は、通常年の半ばに1回、年末に1回、合わせて年2回開催され、全ての会員と会員以外のゲスト(招待される場合のみ)に公開されています。会員は次回の会議について電子メールで連絡を受けます。

 

7.6.4 試用プレフィックス

IDFに加入した会員は実験の目的で一意なDOIプレフィックスを入手できます。この試用プレフィックスを請求し、使い方について話し合う場合は、ディレクトリマネージャ(jeuler@cnri.reston.va.us)に連絡してください。試用プレフィックスで割り当てられるDOI名の数は検討され、IDFの裁量で制限される場合があります。実験以外の目的でさらにDOIプレフィックスが必要となる場合、会員は登録機関会員のいずれか1つと協力しなければなりません。試用プレフィックスは特に、アプリケーションを開発していずれは登録機関になろうと考える会員を対象としています。

 

7.6.5 マーケティングとブランディング資料

DOIブランドアイデンティティ情報が提供され、全てのIDF会員はこれを採用しなければなりません。アイデンティティガイダンスにマーケティング資料が含まれています。

 

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